行軍王





 云わずと知れた、黒門に向けて行軍中の王様のお姿です。
 私の個人的な好みとしては、戴冠式のときのお姿よりも、こちらの方が好きですねえ。
 冷たくも、厳しくも見える氷のような水色の瞳。けれどその瞳の奥には、確かに哀しみともいえる色が秘められているのでした。
 なんとしてもこの禁欲的な佇まいを乱し、襟元からひっちゃぶいて(失礼、今ちょっと、偉大なる御目様が憑依しました‥)、押し倒してさしあげたくなる衝動にかられませんこと?(←そこ、同意を求めないように。)