まるで壊れ物を抱くかのように、エオメルの無骨な両腕がそっとアラゴルンの身体を包み込んだ。触れ合った肌越しに伝わってくる体温を愛おしむように、しばらくそのままじっとしていたエオメルが、ぽつりと告げる。 「赦してください、……あなたが、好きです。」 (告解・SSより抜粋)